初心者向けに「仮想通貨6種」を解説
仮想通貨を買いたい人「仮想通貨は何種類あるの?いろいろあるけど何を買ったらいいの?」
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 初心者向けに「時価総額の大きい6種」を解説
- 何を買ったらいいかの疑問にお答え
- 仮想通貨はなぜ多くの種類があるか
- 時価総額の大きい仮想通貨6種
仮想通貨はなぜ多くの種類があるか
仮想通貨は誰でも作ることが出来るため3000種類以上あります。仮想通貨の種類数え切れません。誰でも仮想通貨を作ることが出来るため数多くの種類が存在します。
ビットコインは初めて開発された仮想通貨ということもあり、さまざまな問題点や課題があります。ビットコインの後に開発されたものはビットコインの課題や問題点を克服した設計になっている仮想通貨もあり魅力があると言われています。
時価総額の大きい仮想通貨6種
2020年12月時点の時価総額の大きい順です。ビットコイン(BTC)の時価総額は約43兆円、これはJPモルガン・チェースやビザに匹敵する規模です。ビットコイン(BTC)は2番手のイーサリアム(ETH)と比較し約6倍の規模となっています。
順位 名前 時価総額
- ビットコイン(BTC)43兆9,904億円
- イーサリアム(ETH)7兆6,491億円
- リップル(XRP)2兆697億円
- テザー(USDT)2兆697億円
- ライトコイン(LTC)7,422億円
- ビットコインキャッシュ(BCH)6,060億円
どの仮想通貨を買えがよいのか分からない人向けに各銘柄の特徴を時価総額順に簡単に解説します。
1.ビットコイン(BTC)
数多くの仮想通貨の中で最も代表的なものがビットコインです。2008年10月にサトシ・ナカモトという人物がビットコインに関する論文をインターネット上で公開したことに遡ります。
ビットコインの単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。
ビットコインは最初に作られた仮想通貨ということもあり、様々な問題を抱えています。その問題を解決しようとしてビットコイン以外に様々な仮想通貨が生み出されています。
僕は「どれか1種類だけ仮想通貨に投資するならどれがいい?」と聞かれたら、迷わずビットコイン(BTC)と答えます。個人的もビットコイン(BTC)を保有しており、かなり含み益が出ています。
2.イーサリアム(ETH)
イーサリアムはヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称です。このプラットフォーム内で使用される仮想通貨を ETH(イーサ )といいます。
イーサリアムの特徴はスマートコントラクト
イーサリアムの特徴はスマートコントラクトです。スマートコントラクトとは、何人かが合意した内容を、人がいなくても自動的に実行する仕組みです。
スマートコントラクトとは自動販売機のようなイメージです。自動販売機はお金を入れてスイッチを押すと自動的にジュースが出てきます。人がいなくても自動的に実行される仕組みです。
2017年2月に、企業レベルでのイーサリアム・スマートコントラクトのビジネス活用を目的とし、イーサリアム企業連合が発足されました。JPモルガンやマイクロソフト、トヨタ自動車など、国内外の大手企業数十社が加入しており、今後の展開が注目されています。
イーサリアムとビットコインの違い
- 開発の目的
ビットコインは、ひとことでいうと決済手段。イーサリアムは開発するためのプラットフォームです。
- ブロック生成時間
ビットコインのブロック生成時間が平均して10分程度なのに対して、イーサリアムは約15秒程度と短くなっています。ブロック生成時間が短いと、送金時間が短いなど、ユーザーの利便性が向上します。
僕はイーサリアム(ETH)を少し保有しています。ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨にも投資したい場合はイーサリアム(ETH)が良いと思います。
3.リップル(XRP)
明確な管理主体
ビットコインと違い、リップルにはリップル社という管理主体が存在します。リップル社が大量のリップルを保有しており、毎年少しずつ市場に放出することで運営資金を確保しています。
中央集権型通貨
リップルの取引はブロックチェーンにおける分散処理ではなく、リップル社が管理・認定する「バリデーター」と呼ばれる承認者の多数決によって合意されます。処理のほとんどはリップル社が管理するサーバーで行われ、結果として処理の高速化とコスト低減に成功していますが、他の仮想通貨と比べると「中央集権型」と言えます。
リップルは日本人に人気の仮想通貨
リップルは日本人に人気の仮想通貨です。売買代金はビットコインに次ぐ2位で、3位のイーサリアムの2倍ほどになります。
原因はSBIの北尾という人物の声が大きいためなのか、1単位の数字が小さいからお買い得と勘違いしているのか、ボラティリティの高さを求めてなのか、恐らく勉強不足が原因で選ばれているのはないかと思います。
中央管理者がいるというのは大きなリスクであることや、ビットコインやイーサリアムと比較し時価総額が小さいことは不利であることは忘れてはいけません。
※下記のサイトで売買高などの情報を確認できます。
4.テザー(USDT)
テザー(USDT)はステープルコイン
テザー(USDT)とは、テザー社が運営するドルに固定されたステープルコインです。
ステープルコインとは他の通貨の価値に連動させている通貨のことで、1ドル(USD)がほぼ1USDTになるように固定されています。
特にアメリカに本拠地を置く取引所の多くはテザーを基軸通貨として導入し、テザーと取引可能な通貨ペアを用意しているところが多くあります。例えばPoloniex(ポロニエックス)やBittrex(ビットレックス)などです。
中央集権体制で管理
テザー(USDT)は価格を固定するためにテザー社によって非常に強い中央集権体制で管理されています。テザー社が万が一不正を働いたり、破綻してしまうと一気に無価値になってしまいます。
このように資産を預けた相手が契約不履行に陥る「カウンターパーティリスク」が存在します。
プルーフオブリザーブにより法定通貨と交換
テザーの新規発行システムは、プルーフオブリザーブと呼ばれ、他の仮想通貨とまったく違います。
新規発行は、ユーザーがテザー社にドルを入金し、それと同量のテザー(USDT)をテザー社が発行することでのみ行われます。
金融庁に登録された業者では買えない
テザーは金融庁に登録された業者では買うことは出来ません。そもそも米ドルとリンクしているのであれば日本人がテザーに投資するメリットはあまり無さそうです。
暗号資産交換業者登録一覧
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
5.ライトコイン(LTC)
ビットコイン(BTC)が金であれば、ライトコイン(LTC)は銀であると言われます。ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)が抱えるトランザクション処理速度の問題などを解決する目的で開発され、ビットコイン(BTC)を補完する存在であるからです。
ライトコイン(単位: LTC)は、かつて Google エンジニアであったチャーリー・リー氏によって発案され 2011 年 10 月に誕生した仮想通貨です。
ライトコインの特徴
ビットコイン(BTC)では約10分に1ブロックが生成されるのに対し、ライトコイン(LTC)は約2.5分おきに1ブロックが生成されます。そのため、ビットコインで問題視されてきた、決済をはじめとする膨大なトランザクションにまで対応できるように設計されていることが特徴です。
・ビットコインの4倍の発行数量
ビットコイン(BTC)の発行数量上限は2,100万ですが、ライトコイン(LTC)の上限はその4倍の8,400万と設計されています。
・中央管理者は不在
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)と同じように中央管理者は不在でマイニングによって採掘され、多くの採掘者によってブロックチェーンのネットワークの安全性が保たれています。
ライトコイン(LTC)の将来性
ライトコインは元々実用化を重視して開発されたもので、処理スピードが早く取引手数料が低いことから、決済用通貨に適しています。今後、広く決済ソリューションとして普及する可能性を秘めています。
僕はライトコイン(LTC)は将来性がある仮想通貨と思い少し保有しています。
6.ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォーク(分岐)した代表的な仮想通貨です。2017年8月1日、ビットコイン初のハードフォークにより誕生した仮想通貨です。ビットコインと同じく発行上限は約2100万枚でマイニングによって承認されます。
ビットコインキャッシュの仕組み
ビットコインキャッシュでは1MBだったブロックチェーンのブロックサイズをビットコインキャッシュでは8MBに拡大しました。これによってビットコインキャッシュはビットコインのスケーラビリティ問題の解決を目指します。
スケーラビリティ問題は取引量が増加することで取引の処理速度が遅延し送金手数料も高騰していしまう問題です。
ビットコインキャッシュのメリット
ビットコインキャッシュはブロックサイズを拡大したことで取引スピードが速くなり送金手数料も安く抑えられるようになりました。
また、ビットコインキャッシュではマイニング難易度を調整する新たな仕組みを取り入れています。これにより安定したマイニングを実現することでスムーズな取引を実現しています。
結論:仮想通貨を買うならビットコイン(BTC)
始めて仮想通貨を買うならビットコイン(BTC)以外のアルトコインに手を出す必要はありません。しかし、人間ですから他の仮想通貨に投資したい気持ちもあると思います。
そんな時は、ペイパルが扱う仮想通貨から選んではどうでしょうか。10月21日、米大手決済のペイパルが仮想通貨市場への参入計画を発表しました。ペイパルが扱う暗号資産は当面、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の4種類であるとしています。
この4銘柄はペイパルユーザーだけでも3億人以上いるため、一定の需要が期待できます。仮想通貨は価値に裏付けが無いと言われますが、多くの人が使うことが価値になりため、多くの人に使われる可能性のある通貨を選択するべきだと思います。
僕は保有している仮想通貨はほとんどがビットコイン(BTC)です。